出産のこと 息子編
息子は予定日を1週間過ぎていて、病院の規定で、入院して促進剤を使うことに決まりました。
切迫早産で、絶対安静にしていたのに…予定日を、超えると困るのでと、何度も張り止めをやめたいと申し出たのに…
娘のことを思うと、やり切れない気持ちでした。
過ぎた日々を後悔しても仕方が無いと思いなおし、とにかく指定された日の午後に入院して、その日は何もやることはなく、先生の診察だけをして過ぎました。
次の日の朝から促進剤を使う予定でしたが、なんと明け方から陣痛が始まりました!
2人目だからなのか、どんどん進み、陣痛室から分娩室まで直ぐでした。
その分、陣痛がとてもキツくて、途中で破水をしたりと、一気に生まれてくれました。
息子の時は余裕が少しあって、本当に嬉しくて嬉しくて、と言う気持ちが強かったです。
それからは、娘の時同様に家族写真を撮ったりして、和やかに過ごしました。
ところが・・・
足のアロママッサージを助産師さんにしてもらっている頃から、お腹が痛み出しました。
その痛みはどんどん強くなります。
助産師さんに訴えると、出血量が多い・・・先生を呼びますねとのこと。
先生が来て、お腹を押したりしています。その間も強烈な痛みが襲います。
それから、たくさんの看護師さんや、出勤していた医師がもう一人加わり、私の分娩台の周りを取り囲みました。
先生の指示の出し方も、余裕がありません。点滴もあっという間に3本も繋がれました。
「誰か、出血量を計る人、専任で1人ついて!」
「輸血の同意書、ご主人にもらって!」
「点滴量全開!急いで!!」
明らかにただ事ではありません・・・私は、唯一、娘の時に顔を知っていた助産師さんに近くに来てもらい、手を握ってもらいました。
そして、近くに居たベテランの医師に「私、死ぬんですか?、娘に会わせて下さい!!!」とすごい口調で聞いてしまっていました。
先生はとても冷静に「死ぬことはありませんが、このまま出血が止まらない場合には、子宮摘出も視野に入れています。」と。
それから、氷枕のようなモノをお腹におかれて、手や足を動かないように押さえつけられて、お腹の上から、強く押されました。
いま、出産を終えたばかりです。あまりの強い痛みに、涙がこぼれてしまいました。
結局、2リットル近い出血をしましたが、輸血はしないで、なんとか子宮は温存できました。
病名は「弛緩出血」というそうです。あまり詳しいことは分かりませんが、出産後に子宮の戻りが悪かったことが原因と言われました。
それから処置を終えて、夫が分娩室に入ってきた時には、泣いてしまいました・・・
そんなアクシデントがありましたが、息子が生まれて本当に嬉しかったです。
分娩所要時間は4時間半ほどで、とても安産でした。
41週・3384g・49.2cmで生まれてくれました。
生まれてくれてありがとう。
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